2004年2月15日 クラッチの異音修理。 

約一ヶ月前にATからMTに換装したのですが、半クラッチを使うとジャラジャラと言う音がしていました。 クラッチ板の歪みか何かで音がして居るんだろうから、其の内に音がしなく成るだろうと甘く考えて居たのですが、ある晩布団の中で頭の中に浮かんだ疑問「フライホイールのボルトが長いので(AT用)スペーサー噛ましたよな〜クラッチ板と干渉してないかな〜」 朝、起きて以前撮影した画像を検討した結果、フライホイールの取り付けボルトとクラッチ板のショック吸収用のバネの位置が、ほぼ一致する事が判明! 実際に外して見た所しっかり当たって傷が付いていました・・・ 此れじゃ音が出て当たり前です・・・

作業場所は農作業用の納屋です。 此処には荷物を中二階に揚げる為に簡単なクレーン(1トン吊り)が設置してあります。 このクレーンでエンジンを吊って置いてフロントのサブフレームを外します。 車はウマ4個で支えます。 ウマは2個しか持っていなかったので、もう2個作りました(笑) 

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詳しい事は省きますが、エキパイ、プロペラシャフトを外して、サブフレームのボルトを緩めて、ミッションの固定ボルトが見える様に成るまで、エンジンを少し下げます。 サブフレームは、エンジンマウントでぶら下がった状態です。 この状態に成るとステアリングラックをずらせるように成ります。 ボルトをM10のボルトを6本抜いて少し捏ねるとエンジンをミッションが割れます。 と、何処か引っ掛って居ます。 レリーズフォークの飛び出た所でした・・・ エンジンをレリーズフォークが当たらない所まで下げて、引っ張っても中々外れません・・・・ 何処か引っ掛って無いか見るのですが、引っ掛って無い様なので、更に引っ張るとミッションが外れました! と、その時クーラントがボタボタを漏れ出して来ました・・・・・・・ アチャ〜遣ってもう〜た〜〜 最初はヒーターホースを引っ掛けて破ったのかと思ったのですが、実際はヒーターホースのジョイントが折れていました・・・・ それが樹脂製の5又と言うパーツ・・・ 正直如何し様かと思いましたね。 

2004_0213_171930AA.JPG (112160 バイト)   2004_0213_172040AA.JPG (101149 バイト)   2004_0214_130131AA.JPG (119396 バイト)   2004_0213_090858AA.JPG (102756 バイト)

折れた樹脂製のジョイントです。 パーツが有るかと問い合わせた所、本国手配だそうです・・・ つまり当てに成らない・・・ こうなれば自作有るのみです(笑) 自作したのは3個です。 材質はSUS304を使いました。 5又の分は削り出し、後の2個は旋盤で加工した後に溶接しました。 全部、削り出しで作れば良かったな〜 薄物の溶接は苦手です(笑)  5又の下の細い所左右がタービンからの戻りです。 中間の右側がエンジンへの戻しで左側がヒーターコア-からの戻り、上側がインマニからの戻りです。折れたパイプをホースから取り除こうとラジオペンチで引っ張ったらバラバラに割れました。 それだけ脆く成っていたんでしょうね〜 危ないですね〜 L型とT型の分は鉄製ですが結構腐食していたので作りました。 15年以上経過しているので仕方無いでしょうね・・・ 後二つ鉄製のジョイントがあるのですが、そいつ等も腐って居るんでしょうね、交換しなくては・・・ ラジエターのロアホースの所の大きい奴は欠品らしいです。 やっぱり作るしか無いですね。 あ〜パイプベンダー欲しい〜(笑) 

2004_0211_160406AA.JPG (49840 バイト)   2004_0213_091451AA.JPG (75142 バイト)   2004_0213_171533AA.JPG (70888 バイト)

エンジンのリア-側の下にはオイルの雫が・・・・ ボトボト漏れている訳ではないのですが、ミッションを降ろした時にしか換えられないので交換します。 クランク・リア-シール用のオイルシールのサイズは外形120φ、内径100φ、厚み12mmです。 全部調べた訳ではないですが、このサイズは国産品には無い様です。 その前に色も茶色で材質的にも違うみたいです。

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外したオイルシールと出入の工具屋さんに頼んで探して貰ったフライホイール用のボルトです。 M12 P1.5 首下25mm材質はSCM435のハイテンションボルトで大阪のネジ商社に有りました。 シャフトはクラッチ板の芯だし冶具です。  

2004_0213_171717AA.JPG (98200 バイト)   2004_0214_143643AA.JPG (98894 バイト)   2004_0216_111108AA.JPG (84884 バイト)

これが問題のスペーサーです・・・ 元々はATのリングギア-プレートのスペーサーだったのですが、AT用のボルトが長かったのでスペーサーを入れようと言う事に成り厚みを半分にして入れたのが間違いの元でした。 フライホイールの窪みの深さは15mm、スペーサーの厚みが7mm、ワッシャー付きのボルトの頭の厚みが9mm・・・ ボルトの頭が1mmクラッチ当り面に出ています。 フライホイールの上にクラッチ板を載せてみました。 1mm一寸浮いているのが判りますか?(クラッチカバーは無視して下さい) 此れでは半クラッチ状態になった時に、フラーホイールとクラッチ板に回転差が出来ると、擦れて音が出て当然です。 クラッチが繋がってしまえば同期して回転するので音は出ないです。 早い内にバラシて正解でした。

2004_0211_160102AA.JPG (114363 バイト)   2004_0211_160116AA.JPG (128714 バイト)   2004_0211_160320AA.JPG (97003 バイト)

シフトレバーのパッキンも敗れてしまったので作りました。

2004_0215_085558AA.JPG (118884 バイト)

組み上がって試運転に出掛けた時には気が付かなかったのですが、次の日に乗って見るとヒーターが効きません・・・ ヒーターホース関係をかなり外したので、ゴミでも入ってヒーターコックが詰まったのかと思いヒーターコアの水洗いをしました。 でも上手くヒーターコアの中をクラーントが流れて行きません。 上側の入口のホースは熱いのですが、下側の出口のホースは冷たいまま・・・ かと言ってヒーターコアは別に詰まった様子は無し・・・ ヒーターコックも正常・・・ 関係するホースを全部外して見ましたが問題無し・・・ 訳が判りませんでした。 一つだけ有ったのがT型ジョイントの内側の少しの出っ張り! 此れをヤスリで削り取ってホースを組み立てました。 クーラントを入れてエンジンを掛け水温の上がるのを待ちますが、やはり暖かい風は出て来ません・・・ そこでエンジンの回転数を1700rpmまで上げた所、急に暑い風が出て来ました。 どうやら微妙な圧力差でヒーターコアの中へクーラントが流れて行かないようです・・・ 取り合えず今の所これ以上手の打ち様が無いので様子見です。

2004_0217_131941AA.JPG (107021 バイト)   2004_0217_131953AA.JPG (126793 バイト)

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